親指の付け根の痛みは外反母趾!?外反母趾(がいはんぼし)の症状と原因について

親指の付け根の痛みは外反母趾!?外反母趾(がいはんぼし)の症状と原因について


『外反母趾』(がいはんぼし)という症状はご存知ですか?

名前からして難しそう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか

「足の親指の付け根が痛い」

「ハイヒールを脱ぐと足の親指辺りが赤くなって痛い」

「よく見ると足の親指が湾曲している」

もしあなたがこのような悩みを感じているのであれば、もしかしたらそれは外反母趾なのかもしれません。

初めて聞くと、不安や心配になってしまう方もおられるかと思いますが多少痛い程度であれば、日々のケアで対策できます!

今回は、「外反母趾」の原因について解説し、痛みを改善するトレーニング方法を紹介します。

ぜひ最後まで読んで、親指の付け根の痛みとおさらばしましょう!

外反母趾ってなに?

まずは外反母趾について解説していきます。

外反母趾とは、足の親指が、人差し指側にくの字に変形して曲がってしまう状態の事を言います。

通常の足と外反母趾

足指は、歩行や直立時など身体のバランスを保つために重要な役割を果たします。

しかし、外反母趾が生じることにより、足の機能が衰え、歩行困難やバランス機能の低下に繋がることが懸念されます。

外反母趾をそのまま放置していても自然治癒することはなく、足の裏などにマメやタコができてしまったり、足の親指が人差し指の下に潜り込み、痛みが生じることもあります。

外反母趾になる原因って何?

外反母趾になる原因は遺伝などによる内的要因と生活習慣による外的要因2つがあります

①内的要因(先天性のもの)

遺伝的に足の親指が一番長い方や、関節がゆるい方等は外反母趾になりやすいと言われています。

また、性別で言うと圧倒的に女性の方が外反母趾になりやすく、その理由として、女性の方が筋力が弱く、関節が柔らかいことが多いためと言われています。

②外的要因(後天性のもの)

足に合わない靴(サイズの小さい靴)やハイヒールなどの先の狭い靴を履くこと、また加齢による筋力の低下により外反母趾になる可能性があります。

でもどうして痛くなるのか?足の構造を確認してみましょう。

外反母趾イラスト

上図のように、足の裏には「縦アーチ」が内側と外側に1本ずつと「横アーチ」があり、この3つのアーチで体重を支えています。

このアーチは歩く時に衝撃を吸収してくれるスプリングのような役割を担ってくれていますが、ハイヒールなどを履くことで、常につま先に負荷がかかるようになると、横アーチが崩れやすくなってしまいます。

そして、この横アーチが崩れることが外反母趾を誘発する原因となります。

さらには、つま先の幅が狭い靴を履き続けることで、足指が圧迫され、親指の変形を促してしまいます。

これが足指の痛みに繋がっていくのです。

セルフチェック!これに当てはまりますか?

外反母趾危険度チェック

外反母趾をチェック方法するために上記のイラストを用意しました。

正常な足指の形と比べてみていかがでしょうか。

外反母趾は治せるの?

病院での対処としては、保存療法・運動療法・手術があります。

セルフチェックで重度に当たる場合は、場合によっては手術をする可能性があるので、まずはお医者さんに診てもらう必要があります。

保存療法とは、装具などで固定をしたり、靴にインソールを入れて縦横のアーチを作るなどが一般的です。

今回の記事で紹介するのが運動療法です。

運動療法では、外反母趾を治すとともに、衰えてしまった筋力を鍛えたり、血行不良によるトラブルの改善が期待できますので、いくつかご紹介していきますので、是非チャレンジしてみてください!

ゴムひもを両母趾に引っ掛けて外側に引っ張るホーマン体操

足の親指を開くホーマン体操

①ゴムひもを用意します。(太くて大きい輪ゴムならもっと良い)

②床に腰をおろします。

③靴下は脱ぎます。

④右足と左足の親指にゴムひもをひっかけて、両かかとをつけたまま親指を外側へ扇状に引っ張りましょう

足の親指と小指を外側に引っ張り指と指が重ならないよう広げる体操

足の親指と小指を開く運動

①床に腰をおろします。

②靴下は脱ぎます。

③右足の小指を右手で、親指を左手でつかんでゆっくりと外側に引っ張り、指と指が広がってイタ気持ち良いところまでストレッチします。(この時、膝は曲がっていて大丈夫です。)

④同じように左足でも繰り返します。

足の指をグーパーするトレーニング

足指グーパートレーニング

①椅子に腰かける、または床に腰をおろします

②靴下は脱ぎます

③両足の全ての指でグーパーするのを2~3回ゆっくり繰り返します。

床に置いたタオルを足指でたぐり寄せるトレーニング

タオルギャザー

①タオルを用意します。

②椅子か床に腰を下ろします

③靴下は脱ぎます

④右足の指を使って床に置いたタオルをつかんで手で掴めるところまで持ってきましょう。

⑤左足でも同じようにやってみましょう

外反母趾におすすめのグッズは「足ゆび元気くん」

足ゆび元気くん

先ほどもご紹介した運動療法の足指を外側に引っ張り指と指が重ならないよう広げる体操と足の親指を外側へ引っ張るストレッチが同時に叶うのが足ゆび元気くんです

靴により締め付けられた足の指は動かしにくくなり、変形の原因となってしまうことは前述しましたが、変形した足の指は血液の流れを妨げ、血行不良の原因にもなります。

外反母趾の影響で足指が固まってしまうと、矯正では開かなくなってしまいますので、ご自宅でのセルフケアが大事になります。

足ゆび元気くんは、かなりしっかりと足指を開くグッズとなっているので、先ほどのチェックで軽症の方は足ゆび元気くんがおすすめです。

(重度の方のご使用はおやめください)

お風呂の中でも使えるワンステップ

こちらは、外反母趾等で足指が固まってしまい、足ゆび元気くんが入らない方用に開発した商品です。

足指も、本来手と同じように5本全部開き動かせることができるのを目指したいですね。

補足
運動療法は、あくまで軽度~中度の外反母趾には有効とされていますが、重度の場合は、かえって悪化する恐れもあるので注意が必要です。

外反母趾は、変形が進めば進むほど対処することが難しくなりますので、外反母趾にならない様に予防したり、軽度のうちに治療・対処をすることがとても大切になってきます。

まとめ

・親指の付け根が痛い 
・痛くてハイヒールを履いていられない
・足指が靴の形に固まって開かない 
・加齢による筋力低下でアーチが崩れ外反母趾になりやすい
・足指の変形を放置することで血行不良になる
・足指をストレッチすることで外反母趾の改善につながる

いかがでしたでしょうか?

今まで親指の付け根の痛みは、靴が合わないせいだと思っていたけど、実は足指の変形が進んでいたのかもしれませんね。

外反母趾は日常生活の積み重ねから引き起こされるものなので、これを機に、日々の生活習慣を見つめ直し、足から健康を取り戻しましょう。

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 ■船戸川 宏行
会長:株式会社ドクターエル

株式会社ドクターエルの創業者。自身が開発者でもある。生体力学(バイオメカニクス)を応用した、身体の骨格を整えることで自然治癒力を高める商品開発をコンセプトとし、これまでに数多くの商品
を世に送り出している。
過去にTV番組出演や、DeNA、第一生命大手といった会社で講演会を行った経験がある。